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Q1:
緑内障は
不治の病でしょうか?
A1:
現在の医学では、緑内障で失われた機能は改善することは出来ませんが、進行を停めることは可能です。医師の指示に従って、きちんと診療を続けることで多くの場合失明を免れますし、日常の生活も不自由なく送ることが出来ます。
Q2:
緑内障は遺伝するのでしょうか?
A2:
現在緑内障に関連する遺伝子がいくつか発見されており、一部の方に遺伝する場合がありますが、多くは明らかな遺伝性はありません。ですが直系で2代続けて緑内障の方がいたら遺伝性の可能性があると考える必要があります。
Q3:
眼圧が上がる原因はなんでしょうか?
A3:
原因なく上昇する場合(原発性)は、眼の中で組織に栄養を送ったり、老廃物を眼の外へ排出する役割を持つ液体(眼房水)の排出路が、徐々もしくは急激に詰まるために起こると考えられています。そのほか、怪我や眼の中の炎症が原因で眼房水の排出が低下して起こる場合もあります。
Q4:
正常眼圧緑内障と診断されました。緑内障は眼圧が上がるために起こる病気ではないのでしょうか?正常眼圧緑内障ってどんな緑内障なのでしょうか?
A4:
眼圧が上がらなくても緑内障になることがあります。日本人では最も多いタイプの緑内障です。一般には眼に負担にならないような眼圧でも、その方にとっては負担となるため発症すると考えられています。たとえて言えば頑強な方にとっては10キログラムの荷物を持って1キロ歩くことはたいした問題になりませんが、体力のないお年寄りにとっては、非常に負担となります。この荷物が眼圧と考えてください。
Q5:
緑内障になりやすい人はどんな人でしょうか
A5:
緑内障には、一般的に徐々に進行することが多い隅角開放型と、急激に発症しやすい閉塞隅角型があり、なり易い条件は2つのタイプで異なります。
開放型の場合は、なり易い条件として
・眼圧が高い
・高齢者
・近視が強い
・家族に緑内障の方がいる

閉塞型の場合は、
・高齢者
・ 女性
・遠視(若い頃から目がよくて眼鏡が不要、遠視が強い)
Q6:
緑内障を起こす原因は何ですか?
A6:
一番深く関係する要因は眼圧です。
その他に以下のようなものが考えられていますが、現時点では眼圧が唯一立証された原因で、その他の要因はまだ十分な裏付け証拠が不足しています。
・ 血液循環
・視神経(乳頭部)の特徴的な形態
・遺伝(一部の方には関与が大きい)
・その他(免疫など)
Q7:
健診で異常を指摘されました。自覚症状はありませんが、通院する必要があるでしょうか?
A7:
緑内障は自覚症状が出にくい病気ですが、元に戻すことができませんので、自覚症状が出る前から、きちんと眼科医の管理を受ける必要があります。
Q8:
眼圧があがった時には自覚症状がありますか?
A8:
急性緑内障の発作などの特殊な場合を除くと、眼圧の変化に気づくことはまずありません。
Q9:
緑内障になりやすいので、レーザー光線の治療を受けた方がいいといわれました。
A9:
レーザー治療は緑内障の治療としてしばしば行なわれます。閉塞隅角緑内障(急激に眼圧が上昇しやすいタイプ)を起こしやすい方の場合は予防的治療としてレーザー治療を行うことがあります。今回の質問はこれに該当すると考えられます。有効にレーザー治療が行なわれると緑内障にならずにすむ場合があります。
Q10:
緑内障の治療方針について教えてください。
A10:
現在最も緑内障の進行に重要な要因は眼圧です。したがって、眼圧を下げることが最も有効な治療法になります。
Q11:
正常眼圧緑内障です。眼圧は正常なのに眼圧を下げる治療が必要なのでしょうか?
また眼圧をどこまで下げる必要があるのでしょうか?
A11:
同じ眼圧でも眼に対する負担は個人差があります。正常眼圧緑内障でも眼圧を下げることが最も有効な治療法として証明されています。
Q12:
緑内障と言われていますが、まだ治療を受けて
いません。大丈夫でしょうか?
A12:
進行には個人差があります。しっかりと各人の病気の状態を把握してから治療を開始したほうが患者さんにとって利益になります。
Q13:
眼圧を下げる治療を受けていますが、進行しているようです。眼圧を下げること以外の治療法はないのでしょうか?
A13:
・血流の改善
・神経栄養剤
基本的には眼圧下降治療の補助療法です。しっかりとした有効性の研究が不足しています。
Q14:
緑内障の薬を長期間続けていても大丈夫でしょうか?
A14:
副作用の全くない薬はありませんが、複数の治療法が選択できますので、重大な副作用を起こさずに治療できる方がほとんどです。
Q15:
目薬をつけていたら眼にしみたり、違和感がある。続ける必要がありますか?
A15:
現在多種類の目薬があります。また手術やレーザー治療も選択できます。ご自身にあった治療法を主治医と相談する必要があります。問題点を主治医に積極的に話しましょう。
Q16:
点眼薬の正しい使い方を教えてください。
A16:
<点眼回数は>
指定された回数を増やしても、効果は上がらず、副作用の可能性が高まります。

<点眼時間は>
出来るだけ毎日同じ時間帯に点眼することが理想ですが、多少のずれはOKです。

<点眼間隔は>
5分以上の間隔がベターです。

<副作用を避けるための対策は>
薬を付け始めて不安に思うことや、いつもと違うことがあった場合、またこれまで合わない薬などがあったら医師や薬剤師にしっかり伝えましょう。
他人と点眼薬を共用しないようにしましょう。感染を起こたり思わぬトラブルを起すことがあります。
使用期限を守りましょう。一般的には開封後は1ヶ月以内に使用するようになっています。
Q17:
薬や一部の検査で、緑内障の方は注意が必要と言われることがありますが、私は該当しますか?
A17:
閉塞隅角型の緑内障で未治療の方は緑内障の発作を誘発することがありますので、注意が必要です。すべての緑内障の方でステロイドは眼圧を上昇させることがありますので使用には注意が必要です。
Q18:
緑内障の手術の結果、返って見づらくなりました。手術は失敗したのでしょうか?
A18:
緑内障の手術は良く見えるようになるために行うのではなく、現状を維持するために行うものです。手術の結果、乱視が出たり、白内障が進んでしまうこともあります。必要性と結果に関し、よく納得してから手術を受ける必要があります。
Q19:
緑内障があると白内障の手術が受けられないといわれました。
A19:
緑内障があっても白内障の手術は可能です。ただし、将来緑内障に対しても手術を行う可能性があるので、そのことを考慮に入れて手術を行う必要があります。
Q20:
緑内障の手術は1回で済みますか?
A20:
緑内障の手術は眼圧を下げるために行なうもので、目標とする眼圧値が得られない場合は、点眼薬を追加したり、またそれでも達成できないときは再手術を行なうこともあります。緑内障が進行しないために、手術や点眼薬、レーザー治療などを組み合わせて治療計画を立てます。
Q21:
緑内障の手術後の注意点は何ですか?
A21:
現在最も多く行なわれている緑内障手術は線維柱帯切除術という手術で、これは眼房水が眼の外に良く流れて眼圧が下がるように新しい眼房水の排出路(バイパス)を作るものです。この手術の場合、術後の感染が最も重大な問題です。術後長期間たっても感染の可能性がありますので、注意が必要です。細かな注意点は主治医にご相談下さい。
Q22:
緑内障になったら日常の生活で気をつけることはなんですか?
A22:
<姿勢>
開放隅角型の場合はそれほど気にすることはありませんが、隅角閉塞型の場合は暗い部屋でうつ伏せの姿勢を長く続けることは避けたほうがよいです。

<食べ物>
・刺激物は避ける。
・コーヒーはOKです。
・急激に大量の水を飲むのは避ける。

<運動>
軽く汗をかく程度の運動は緑内障にとってはプラスに作用します。適度な運動を行ないましょう。

<生活習慣>
ストレスを避けること、規則正しい生活習慣を守ることが重要です。

<通院>
緑内障は、自覚症状が出にくい病気です。進行がゆっくりのため進行したことに気付きにくいです。自覚症状に任せず、診療機関を受診するようにしましょう。
Q23:
緑内障研究はどこまで進んでいますか?
A23:
新しい点眼薬が次々と登場してきます。治療の選択肢が増えてくることが期待されています。

緑内障研究が進みにくい原因のひとつに、よい実験モデルがなかったことがあげられますが、最近は新しい実験モデルが開発され、研究が進むことが期待されています。

現在の治療はもっぱら眼圧を下げることですが、今後眼圧以外の治療法に関しては、近いうちに実用化することが期待されています。

現在の医学では失われた機能は回復しませんが、再生医療や人工眼の開発が進んでいます。これらが将来実用化されると、失われた機能が回復されることが期待されます。
運営管理:NPO法人 慢性疾患診療支援システム研究会