20100903
第7回健康を考える市民公開講座のご報告
謹啓
皆様方には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。さて、おかげさまをもちまして、第7回健康を考える市民公開講座を終了することが出来ました。これも皆様方のご協力の賜物と感謝申し上げます。
今年は「社会啓蒙」を目的に、テーマを「賢く生きる、いきいき健康ライフ 」とし“マイ健康レコード利用者の会”との共催で開催いたしました。
猛暑の中、約100名の皆さんがご参加くださいました。
市民公開講座では、高齢化、慢性疾患の増加、医師不足などの現在の医療環境問題、それに対して今後の医療環境はどうあるべきか、また慢性疾患を持っていても安心して暮らすために患者や家族が出来ることについての講演があり、続いて患者さんから寄せられた“病院に対して抱いている疑問や不満”をテーマに医師と患者がともに話し合うパネルディスカッションが行われました。
患者と医師、お互いの思いが通じ合い、更に患者と医師が協力して｢未来のために出来ること・可能性」が見えてきた大変有意義なディスカッションとなりました。
また、市民公開講座終了後に行われた参加者交流会では、患者同士、又は患者と医師の忌憚のない意見交換がされ、拍手が沸きあがるほどの盛況ぶりでした。
昨年に続き、利用者の会の方が中心となった患者目線の市民公開講座は、参加者の皆さんに元気を与え、また患者と医師の信頼関係構築にもつながる、大変良い公開講座となりました。
改めまして、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
以下に市民公開講座の内容に関しましてご報告いたします。皆様方には、今後とも本会にご協力、ご指導を賜りますように心よりお願い申し上げます。
謹白
平成２２年８月２６日
NPO法人慢性疾患診療支援システム研究会
■第7回健康を考える市民公開講座プログラム
日時：平成２２年８月２２日 日曜日 午後１２時開場 １時開始
会場：山梨県立男女共同参画推進センター「ぴゅあ総合」 ２階 大研修室
主催：ＮＰＯ法人慢性疾患診療支援システム研究会
共催：マイ健康レコード利用者の会
後援：山梨県・山梨大学医学部・山梨県栄養士会・ＮＨＫ甲府放送局・山梨日日新聞社・山梨放送・テレビ山梨・エフエム富士・エフエム甲府
１.開講式 午後１時～
主催者あいさつ
２.一部 午後１時１０分～２時１０分
講演：「楽しく生きる、見守り見守られる健康社会を目指して」
講師 山梨大学医学部地域医療学講座 准教授 柏木賢治
３.二部 午後２時１０分～３時４０分
パネルディスカッション：「私たちの声（願い）を先生に届けたい」
～ 患者と医療者との信頼関係構築のために ～
モデレーター：研究会理事長（医師） 塚原 重雄
スピーカー ：利用者の会会長（患者） 金丸 武士
コメンテーター：山梨大学医学部第三内科 医師 志村 浩己
原口内科・腎クリニック 院長 原口 和貴
山梨大学社会医学講座 保健師 下園 美保子
ＹＢＳ ニュースキャスター 小林 慶太
利用者の会副会長 川崎 博
４.参加者交流会 午後３時４０分～４時４５分
■市民公開講座参加者 ９８名
■交流会参加者 ２７名
＜基調講演の様子＞
＜パネルディスカッションの様子＞
＜交流会の様子＞
最後に
慢性疾患診療支援システム研究会では患者数が増加する一方で医師を始めとする医療者が不足している現状を少しでも改善することを目的に、インターネットや携帯電話などを通じて病気の状態や治療に関係する情報を皆で共有し治療に役立てるために“マイ健康レコード“という診療支援システムを運用しています。これまでは医療情報の共有が主でしたがさらに最近では患者やその家族や健康に関心のある方々が自らの健康管理を行うことが可能なシステムも追加いたしました。
これにより全国にも例を見ないユニークな健康支援体制が整いつつあります。本研究会と利用者の会では今後もいろいろな活動を通じて健康で楽しい毎日が過ごせる社会の構築に少しでも貢献出来るよう努力を行う予定です。多くの皆様に本会の趣旨をご理解いただき、ご参加、ご協力を頂けますよう心よりお願い致します。
文責：ＮＰＯ法人慢性疾患診療支援システム研究会副理事長
柏木 賢治
