特定非営利活動法人
慢性疾患診療支援システム システム研究会
Association for Research in Supporting System of Chronic Diseases

 

20110620A

患者さんご自身でデータをみることが治療に有効であると証明されました!!


この調査ではマイ健康レコードに登録されている緑内障患者さんの中で、
自分自身で治療データを閲覧している方(自己閲覧群)と、
そうでない方(非自己閲覧群)について、治療効果や治療薬数の変化について比較しました。


① 同じ治療薬を使用している患者さんについて、
  緑内障の治療に重要な眼圧のコントロール状態を調べました。
  その結果、自己閲覧を開始するまで眼圧が上昇傾向にあったものが、
  薬の内容は同じであるにも関わらず、閲覧開始を境に眼圧が低下することが明らかになりました。
  このことは自分の治療データを確認することで患者さんご自身が点眼をしっかり行うなど
  積極的に治療を進めた結果、より高い治療効果が得られたと考えられます。



② 自分自身で治療データを確認している“自己閲覧群”では、“非自己閲覧群“の方に比べ
  20%程度の方で点眼薬数が減少した、もしくは増加を防ぐことが出来ました。
  治療効果が上がった結果と言えます。



今回は緑内障の患者さんを対象に検討しましたが、慢性疾患の患者さんはどうしても
治療をきちんと継続することが難しいとされています。他の慢性疾患の患者さんでも、
今回の結果のように治療経過をご自身で確認するなど治療に積極的に関与することで、
お薬の数を減らしたり、治療の効果を向上させることが期待されます。



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